異常な酷暑が続いている中、前田一洋さんの「方言を味わう」(68頁)にあるように、夕方には秋の虫たちが鳴き出した。「草の虫たちはあちこちでステキなコンサートを開いて、ソロやオーケストラで秋の夜を楽しんでいる」と表現されている。しかしホッとしている間もなく8月末には、数十年に一度と言われる超大型の台風が列島を縦断する模様(この文章を書いている時点では屋久島の南南西を通過中)。★このような異状気象が続くなか、森明香さんの「球磨川水系流域治水プロジェクト2.0?(㊤」(6頁)では、気候変動の観点から球磨川流域の治水の問題を取り上げている。次号掲載の㊦では、浸水リスクの高い土地に建設している人吉市の災害公営住宅の問題や、このプロジェクト2.0が国際基準に合致しているのかなどを検証している。(ま)